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不思議な生き物・奇天烈生物紹介 ブログトップ
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クジラもぺろり、古代の巨大マッコウクジラは「海の殺し屋」 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日ご紹介するのも、一昨日と同じ英国の科学誌ネイチャー(Nature)で発表された 『Call me Leviathan melvillei (リンク)』に関してのニュースです。

ベルギー王立自然科学博物館によれば、ペルーのピスコで発見された新種のマッコウクジラは、巨大なあごと歯を持ち、自分の体の半分ほどの大きさのクジラを捕食していたと考えられたそうです。

イメージとしては鯨というより、巨大なシャチ?この巨大なマッコウクジラは、『メルヴィルのリヴァイアサン(Leviathan melvillei)』と名づけられたそうですが、勿論メルヴィルというのは、かの『白鯨(Moby Dick)』の作者、ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)氏に因んだものだそうです。因みに、リヴァイアサンは、旧約聖書に登場する海の怪物のこと。
 
そんな全長14メートルにもなるこのクジラが生きていたのは、1200~1300万年前頃だそうです。巨大で頑丈な歯が揃っていて、大きな獲物を鋭い歯先で体を引き裂いて捕食していたと考えられます。リンク先の、頭とあごの骨の絵を見ると、人間より大きな顎に、ごっつい歯が並んでいるのが分かります。

因みに、現在のマッコウクジラの歯は下あごに小さい歯が並んでいるだけで、主に獲物は吸い込んで捕食するそうです。巨大なマッコウクジラの骨格標本は、国立科学博物館の地球館1Fで見られます。

あの巨大な体を見るだけでも圧倒されるのに、あんぐり開けた口に太い歯が並んでいたら・・・相当な威圧感ですね^^;


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白い血液を持つ魚『コオリウオ』 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日、ご紹介するのは、白い血液を持つ魚『コオリウオ』です。
コオリウオ.JPG
白い血を持つなんて実に珍しい魚なのですが、まず血の色の話をするために、血液の成分について確認してみましょう。

そもそも血液は有形成分と無形成分に分けられます。有形成分とは赤血球や白血球、血小板といった血球成分です。対して無形成分は血漿と呼ばれる液状成分。血液とは血漿に血球成分やタンパク質などが分散されている物です。あくまで溶けているのではなく、混ざっているにすぎません。つまり細かいフィルターに血液を通せば液体の血漿だけが漉されます。その時の色は、透明~淡黄色。白血球や血色板には、濃い色が着いていないので、専ら血の色は赤血球に拠る物になります。

更に言うなら、赤血球に含まれる酸素運搬物質である、ヘモグロビンの色です。ところで、海老や蟹などの節足動物、或いはイカやカタツムリなどの軟体動物の多くはヘモグロビンではなくヘモシアニンで酸素を運搬しています。このヘモシアニンの色は青いので、血の色が緑~青なんです。厳密には発色のメカニズムは異なるのですが、鉄を含むヘモグロビンは鉄錆の赤、銅を含むヘモシアニンは緑青(ろくしょう)の青(緑)と覚えると良いかもしれません。

で、本題のコオリウオ科の魚です。なんと、こいつ等には赤血球がありません。或いはあったとしてもヘモグロビンもヘモシアニンも持っていません。ということで、血液に色をつけている最大要因が無いので、血漿の色をした無色~淡黄色をした血を持ってるという訳。かなり斬新な戦略です・・・。
 

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クマムシ [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日は、先日の極地研一般公開2010でもご紹介した、脅威の生命体、クマムシについて、詳しくご紹介しようと思います。

クマムシは、緩歩動物とも呼ばれる緩歩動物門に属する700種を越える動物の総称です。非常に強い耐久性を持つことからチョウメイムシ(長命虫)と呼ばれることもあります。
クマムシの名は、英名のwater bearsから来ていますが、4対8脚の太い脚を使って、のっそりと歩く姿がクマに似ていることから名づけられたそうです。緩歩動物という名前も、ゆっくりと歩く姿からきています。その姿は、一番下に動画を載せましたので、ご覧下さい。

堆積物中の有機物を含む液体や、動物や植物の体液を食物としている彼らは、地球上いたる所で見ることができます。最も体調が1.7mm以下、小さいものは50マイクロメートルと言いますから、日常生活の中で、その存在を感じる事は、まずないでしょう。

クマムシの多くは、オスとメスに分かれていて(個体数は圧倒的に雌が多い)、卵巣や精巣を持っています。そのくせ呼吸器系や循環器系がないんです。では酸素呼吸をしていないかと言えば、そんな事はありません。酸素と二酸化炭素の交換は、体表から直接行うんです。体はキチン質の厚いクチクラで覆われていて、成長に伴い脱皮をします。実は、脱皮までの間、排泄物は顆粒状に体内に蓄積しているんです。で、脱皮する時に、クチクラと一緒に捨てるんだとか。
 

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ヨロイモグラゴキブリ [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日ご紹介するのも奇天烈な生き物。その名も、ヨロイモグラゴキブリ(Macropanesthia rhinoceros Saussure)です。
オーストラリアに住む世界最大級のゴキブリで、体長は80mmもあり、体重35gにもなるそうです。体長さではナンベイオオチャバネゴキブリに後れを取りますが、その重さは世界一です。
ヨロイモグラゴキブリ#1.JPGヨロイモグラゴキブリ#2.JPG
撮影者:optimist 神奈川県立生命の星・地球博物館収蔵
しかしゴキブリと言っても、地中生活に適応したその丸っこい体は、写真のように翅も退化していて、ゴキブリという雰囲気はそれ程感じません。私達が忌み嫌うクロゴキブリやワモンゴキブリは、残飯を漁り、家の中の暗闇で蠢き、時折り現れてはとんでもない速さでカサカサと動き回る。あまつさえ、追い詰められると空を飛び逃げる。更には、とんでもない繁殖力でドンドン増えるという厄介者です。しかし、ヨロイモグラゴキブリの生活は、これとは大きく異なるようです。

まずは、その和名から想像できるとおり、穴を掘って暮らしています。因みに英名は、Giant burrowing cockroachですから、直訳なら「大穴掘りゴキブリ」という所でしょうか?
食料も枯れ葉などをで、驚いた事に、サバンナの地中にある巣は巨大で、巣穴の中に食物を貯蔵し、そこで社会生活をするんだそうです。卵を産まず胎卵性で一度に産む子どもは20匹程度。しかも、半年にわたり子育てしながら家族で生活するため、繁殖力は弱いんだとか。
地中で生活しているため、動きも緩慢だけど、体は頑丈で力も強い。全く私の知るゴキブリらしくありません。

そんなヨロイモグラゴキブリについて、知りたい方は、東京大学創立百二十周年記念東京大学展『学問の過去・現在・未来』第二部『精神のエクスペディシオン』第3章内の東京大学大学院総合文化研究科 松本教授による『熱帯林の地表・地中で活躍する社会性昆虫に関する海外調査(リンク)』で、その生態やルーツについての考察を見ることができます。
 

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食虫植物の捕虫嚢で繁殖するカエル(Nepenthes ampullaria) [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

ボルネオ島にあるクバ(Kubah)国立公園の熱帯雨林で、食虫植物の捕虫嚢で繁殖する、新種のカエルが発見されたそうです。
Zootaxa, New species of Microhyla from Sarawak(Zootaxa 2571: 37–52 (2010))(pdfファイル)』
※Full articleがオープンアクセスでは無かったので、リンク先は、Preview版です。

この新種の蛙の名前は、Microhyla nepenthicola。 ヒメアマガエル属(Microhyla)に分類され、繁殖に使用されるツボウツボカズラ(壷靫草,壷靫葛)の学名、Nepenthes ampullariaに因んで、つけられたそうです。

ウツボカズラの持つ、あの壷型をした捕虫嚢に卵を産み付け、生まれたオタマジャクシは捕虫嚢内の消化液の中で育つというのですから、なんとも面白い蛙です。そのサイズもユーラシアとアフリカに住む種としては、最小だそうで、オスの頭胴長が9.9ミリ、メスは10.5ミリと極小サイズ。

それにしても、捕虫嚢をゆりかごとするなんて、面白いでしょう?確かに外敵から身を守る場所として、確かに安全そうですよね。

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新種ウナギは「生きた化石」 パラオの海底洞窟で発見  [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日、ご紹介するのは、新種のウナギが、北太平洋のパラオの海底洞窟で見つかったというニュースです。

日本魚類学会で発表されたそうですが、DNAや体の特徴から、「生きた化石」とも呼べる原始的なウナギと分かり、北里大や千葉県立中央博物館などが「ムカシウナギ科(仮称)」という新しい科を提唱しているそうです。2億年前からあまり姿を変えずにひっそりと暮らしてきたと考えられるって、シーラカンスみたいですね。

採取された細胞内のミトコンドリアDNAの解析の結果、魚のDNA配列との比較から、この魚は他のウナギとは約2億年前に分かれた仲間である可能性が高いそうです。体の特徴も、知られてきたウナギの仲間(ウナギ目)と大きく違って、ウナギ目に共通するという42の特徴の内7つが当てはまらなかったんだとか。

まだまだ、未知の生物が居ると思うと、ワクワクしますね。

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15本もの角をもつ恐竜など、新種の角竜2種発見 米ユタ州 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

トリケラトプスに代表される角竜類の新種恐竜の化石についてのニュースをご紹介します。アメリカ西部のユタ州で発見された2種類の化石が、それぞれ「ユタケラトプス・ゲティ(Utahceratops gettyi)」「コスモケラトプス・リチャードソニ(Kosmoceratops richardsoni)」と命名されたそうです。

どちらも約7600万年前の白亜紀後期に生息していたものと考えられるそうで、えり毛部分に沢山の角が生えています。

発見した考古学者チームによって、米オンライン科学誌パブリック・ライブラリー・オブ・サイエンス(Public Library of Science、PLoS)に報告されたこの恐竜たち、「北米大陸全体が浅海域となったときに形成された『失われた大陸ララミディア(Laramidia)』の住人だった」そうです。

沢山の角を持つケラトプス類と言うと、スティラコサウルスを思い浮かべます。スティラコサウルスの場合、鼻角が一本で、フリルに大きなホーンレットが3対、その下にも小さなホーンレットが多数突き出している事から、「棘のあるトカゲ」という意味の名前がつけられています。
国立科学博物館B1F#1トリケラロプス.JPG
※国立科学博物館B1F ケラトプス類の頭骨

以前、『1.2メートルの角を持つ草食恐竜の化石を発見、メキシコでも、ご紹介していますので、良かったらご覧になって下さい。
 

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体長2メートル超?ペルーで巨大ペンギンの化石発見 [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

今日ご紹介するのは、9月30日発行の『Science(サイエンス)』に投稿された論文に関するニュースです。
Fossil Evidence for Evolution of the Shape and Color of Penguin Feathers(Abstractへのリンク)』
※Full Text (PDF)は、有料です。

この論文では、南米ペルーのパラカス国立自然保護区で発見された3600万年前のペンギンの羽の化石についての研究が報告されています。そのペンギンは、現存する最大のペンギンであるコウテイペンギン(100~130cm)の倍近くであった可能性もある新種の大型ペンギン種で、「ウォーターキング:Water King(学名:Inkayacu paracasensis)」と名付けられました。

勿論、『でっかいよ~。凄いでしょう?』という報告ではありません。ペンギンの体色が白黒に変化した時期など、ペンギンの羽の進化について、新たな知見が得られたという報告です。

この化石は、極めて状態の良い羽が残ったものでした。実は、2007年発見当時には気が付かなかったのですが、最近になって翼にウロコ状の小さな羽に気が付き、そこから化石化したメラノソームを発見したんだそうです。メラノソームは、分かり易く説明するとメラニン色素を合成したり貯蔵したりする小胞で、今回発見された物の大きさは1μm程しかない非常に小さいもの。現在のペンギンは他の鳥類と異なり、もっと大きくて丸みがある上、葡萄の房のようにぎっしりと詰まった構造を持っています。

ところが、このメラノソームの形状は、現在のペンギンとは異なり、コマドリやキンカチョウなど赤茶や灰色の羽を持つ現生鳥類で見られるものに類似していたんだそうです。
得られた化石の翼や羽は、外見上、現在のペンギンと変わりなかったそうですから、形状が先に現在の形に進化して、その後メラノソームが変化したと考えられるという訳です。
 

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スキッドワーム(テウティドドリルス・サマエ) [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

フィリピン沖の深海に住む、新種の環形動物がニュースになっていました。

その詳細は、Biology Lettersに論文が掲載されています。
The remarkable squidworm is an example of discoveries that await in deep-pelagic habitats(pdfファイル)』
※フリーで閲覧可能です。
squidworm 2.JPG
Credit:L.Madin,Woods Hole Oceanographic Insitution

なんとも奇妙に映る特徴的な姿をしたこの新種。数回の調査で、多数の個体が確認されているそうですから、この海域の深海では、ありふれた個体なのかもしれませんね。

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タグ:深海
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「毛むくじゃらの」希少バエ、60年ぶりに再発見 ケニア [不思議な生き物・奇天烈生物紹介]

ケニアのナイロビにある国際昆虫生理生態学センター(ICIPE)のロバート・コープランド(Robert Copeland)博士らの研究グループにより、60年ぶりに再発見との発表があったのが、このニュースの蝿の希少種。

退化した小さい羽根があるものの、全身を細かい黄色い毛で覆われた風体は、一見すると蜘蛛にしか見えません。でも、確かに足が六本しかありません・・・。
多分、これを見つけても蝿の仲間だとは思えないだろうな^^;
実際、これだけ毛むくじゃらの蝿というのは、他に知られていないようです。

この蝿は、新種という訳ではないようですが、1933年と1948年に採取されて以来の発見となり、実に62年ぶりに生存が確認されたんだとか。学名は、Mormotomyia Hirsuta。洞窟状の岩の裂け目の中で発見されたそうです。

Wikipediaでは、幼虫がバットグアノ(コウモリの糞)から採取されているとあったので、その退化した羽根とあわせて考えると、洞窟内の環境に特化して進化した蝿なのかもしれませんね。


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