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全く新しいタイプのレアアースの大鉱床を太平洋で発見 [科学系よもやま話<レアアース,レアメタル>]

今日ご紹介するのは、東京大学大学院工学系研究科の発表から『全く新しいタイプのレアアースの大鉱床を太平洋で発見(pdfファイル)』。

尚、この研究成果は、英国科学誌『Nature Geoscience』電子版に掲載されています。
DEEP-sea mud in the Pacific Ocean as a potential resource for rare-earth elements(リンク)』

この研究成果を発表したのは、東京大学工学系研究科システム創成学専攻の加藤泰浩准教授らの研究グループです。これまでも鹿児湾内のレアメタル鉱床などが報告されています(鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分)が、今回の報告は、レアアースに関するもの。

それも、従来のどの報告より大規模なものです。南東太平洋や中央太平洋の広範囲に渡り、高品位のレアアースを含んだ泥(レアアース資源泥)が膨大な量分布していると言うのですから。
 

これまで海底鉱物資源として知られていたのは、主に�熱水性硫化物鉱床(銅や亜鉛を多く含み、金や銀を含むこともある)、�マンガンクラスト鉱床(コバルトを多く含むため、コバルトリッチクラストとも呼ばれる。白金を多く含む場合もある)、�マンガンノジュール鉱床(銅、ニッケル、コバルトなどを多く含有するマンガン酸化物鉱床)の3種類。

それに対し、今回報告されたのは泥!?
放射性物質を吸着させて、福島第一原発の汚染水浄化にも使われているので、耳にする機会も増えたゼオライト。このゼオライトの一種、フィリップサイトと鉄質懸濁物質に、レアアースが吸着されたのが、このレアアース資源泥なんだそうです。

このレアアース資源泥。南中国のイオン吸着型鉱床に匹敵する程高品位なもので、たんまりとレアースを含んだ上に、バナジウム、コバルト、ニッケル、モリブデンなどのレアメタルも高濃度に含まれているんだとか。
更に、ウランやトリウムなどの放射性元素をほとんど含まないなど、非常に有望な資源のようです。
 

因みに、現在、レアアース資源泥が確認された分布海域は、一部を除いてすべて公海上に位置しているそうです。

公海上の資源開発ってどうやるんだろう?そういえば仕組みがあるのかすら知らないな~と思って調べると、国際海底機構(ISBA:International Seabed Authority)という機関で合意が得られ、マイニングコードが採択されることで、鉱区を獲得することが可能なんだとか。

ちゃんと、このような場合も想定されているんですね~。




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コメント 2

北海道大好き人間

昨日か一昨日の読売新聞でも一面トップで報じていました。
公開に鉱脈があるみたいですが、どこかの国は強引に採掘しそうな気がしそうで怖いです。

by 北海道大好き人間 (2011-07-06 18:01) 

optimist

北海道大好き人間 さん、こんばんは。
最近、とみにキナ臭いですものね・・・。
by optimist (2011-07-07 22:41) 

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